㉗無言で不参加の子ども達に気づいていますか?
崩壊している学級で
より目立つのは
反抗する子ども達です。
奇声を発したり、
「は?」
「何それ?」
「知らね~!!」
「意味ね~!!」
「バカじゃね!」
「死ね!」
等の暴言を吐いてみたり・・・。
でも、実は
このより目立つ子ども達の中にあって
無言で目立たないけれど
授業に不参加になっている子ども達がいます。
この子ども達を
どう授業に参加させていくか
このことも、授業を健全化する上で、重要なのです。
例えば、こんな指示です。
この指示の良さを幾つ言えますか?
この指示に抵抗がありますか?
それは何故ですか?
授業者側は、この指示によって、自身の発問や指示の成果を確認できます。
自分の話が子ども達にどのくらい届いているのか、一目で理解できます。
理解した上で、その成果に応じた、次の手を打つことができます。
勿論、教師側の良さはこれだけではありません。
子ども側は、この指示によって、合法的に動くことができます。
子ども達は動きたいのです。
動くことによって意欲が生じてくるのです。
特に「じっとしていられない」特性を持つような子ども達にとっては大歓迎です。
勿論、子ども側の良さはこれだけではありません。
多くの場合・・・。
学級はいきなり騒乱になりません。
子ども達はいきなり荒れません。
この<無言で不参加>が、騒乱の前段階、荒れの兆候である場合があります。
だから、この<無言で不参加>のうちから、手を打っておく。
<無言で不参加>を<参加>に変容させていく。
このことにより、
学級経営は、
授業運営は、
全く別の方向付けがなされていくことがあるのです。
無言で不参加の子ども達を見つけましょう。
その子ども達の参加の有無を軽視しないようにしましょう。
授業力の高い先生は、
上手に全体を巻き込んで
誰も脱落や反抗をさせないものです。