「教師の授業行為で子どもが変わる・・・。」
実際にある話です。
<荒れたクラスでの授業>
を
<とびこみ>
という形で依頼される先生方がいます。
それぞれに
所属する教育団体では名の通った
力のある先生方です。
そして、そんな先生方が実際に授業をしてみせる。
すると、
普段、様々に荒れの様子を見せた子ども達が
当たり前のように授業に参加していく。
もう
嘘のような場面が
現実のものとして実現していく。
決して珍しいことではありません。
「単発での授業だから!」
いえいえ、
「単発の授業」でさえ、荒れを見せる子ども達はいます。
漫画で描いてみたクラスも
まさにそんな子ども達で溢れていますが、
今回、描いてみた場面も
実際にあった<とびこみ授業>が元になっています。
では、
子ども達に授業への参加を促し
その姿をよりよい方向に変えていく授業行為には
どんなものがあるのでしょう?
最近
「仕事の思想」田坂広志著・PHP文庫
という本について知りました。
この本を通して
私達がよりよく仕事をしていくのは
どんな考え方があると良いのか
ということについて、
ちょっと踏みとどまって考えることができました。
①「金銭が報酬」
②「能力の獲得が報酬」
③「仕事そのものが報酬」
④「人とのしての成長や成熟が報酬」
この四つのうちのどれが、自分にとっての報酬になっていますか。
仕事をする上での報酬として、どれを自覚していますか。
ここ数年の私は、ほぼ①のみでした。
②や④もあるだろうけれど、どこか遠いところにあり
③については真反対、<苦行><我慢の対象>とすら思っていました。
「仕事は大変」
「仕事は辛くて当たり前」
「その大変で辛い仕事でも楽しみを見いだせるくらいにしたい」
みたいに思っていました。
「仕事そのものが報酬」・・・
確かに初心はそうだったはず・・・
すっかり忘れていました。
子どもを変える教師の授業行為は
②や③や④の裏付けがあってこそ
です。
この辺りのことは、決して外してはいけないこと
なのだと思います。