「教員はブラック」
昨今、こんな声をよく耳にします。
「なり手がいない」
実際、こんな問題も各地で発生しているとか。
将来の選択肢として「先生」を考えている方に
「教員はブラック?」
と聞かれれば、私は
「教員はブラックかもしれません」
と答えます。
<休憩時間>という枠組みはありますが、
その枠組みの中で休憩している人というのは、
私の周りにはいません。
朝、出勤したら、
子どもが下校する午後まで、<休憩>などできません。
更に
子どもが下校した後には、<仕事>や<会議>が幾つもあり
休んでいる間もありません。
放課後にお茶を飲みながらおしゃべり???
学園ドラマなどではありがちなシーンですが、
そんな暇はありません。
「ひとまず休んでくださいよ!」
なんて言われても
残業の枠が大きくなるだけ・・・
しかも時間枠での残業代は、教員にはありません。
そういう状態を<ブラック>と言うのなら
「教員はブラック」です。
まして、
漫画にあるような人事が行われる学校なら
やはりブラックです。
(荒れた学級のなり手がなく新卒新任に・・・
という嘘のような話は、私も何度か耳にしてきました。
学校全体が荒れの傾向で、どうにもならなかったみたいなことも
あるようです。)
でも、
将来の選択肢として「先生」を考えている方に
「教員になるのはすすめませんか?」
と聞かれれば、私は
「ぜひ!」
「一緒に頑張りましょう!」
と答えます。
休憩時間だとか残業代だとか
改善してほしいことはあるけれど、
それにも増して
「先生」は
やりがいのあるすばらしい仕事です。
繰り返される出会いと別れの中で、
どれほどの「ありがとう」があるでしょう。
感謝し感謝されるような場面が何度もおとずれる。
こんな仕事は
なかなかないのではないでしょうか。
努力の方向
と
努力の継続
だけは間違えないように自身に目を光らせて
誠実に学んでいく。
すると、
それに応えてくれる誰か
子ども達?保護者?同僚?上司?
が、一人、また一人と、現れるようになるはずです。